オールドレンズというと、独特のにじみや柔らかな描写をイメージするかもしれません。
僕がXR Rikenon 50mm F2を使って感じたのは、それとは少し違う魅力でした。
鮮明で透明感のある写り。それでいて、どこか柔らかさも残っています。
透明感×オールドレンズらしい柔らかい写りが好きで、しばらくメインレンズとして使っていました。
そんな「透明感のある描写」が魅力のXR Rikenon 50mm F2をご紹介します。

オールドレンズなのに、そんなに透明感があるの?
そうなんです。鮮明さがありながら、どこか柔らかさも残っている。このバランスが気に入って、しばらくメインレンズとして使っていました。
XR Rikenon 50mm F2を使い始めた理由
和製ズミクロンと呼ばれるレンズ
ズミクロンは、ライカの開放F2のレンズシリーズとして知られています。
XR Rikenon 50mm F2は、「和製ズミクロン」と呼ばれることもあるレンズです。
その呼び名や作例を見て、どんな写りをするのか気になり、実際にカメラショップに試しに行きました。
実際に使ってみると、細かなところまで鮮明に写る一方で、現代のレンズやすでに持っていたS Takumar 55mm F1.8とも少し違う柔らかさを感じたことを覚えています。
ただシャープなだけではなく、写真全体にどこか親しみやすい雰囲気がある。
そのバランスが、僕にとっての魅力です。
レンズの見た目も気に入っている
オールドレンズの魅力は、写りだけではないと思っています。
XR Rikenon 50mm F2は、カメラらしいレンズの見た目も気に入っているポイントです。
現代のレンズとは少し違う雰囲気があり、カメラに取り付けた姿にも惹かれました。
写真を撮る道具としてはもちろん、持ち歩きたくなる見た目であることも、使い続ける理由になっています。
鮮明なのにどこか柔らかいXR Rikenonの描写
空気感まで鮮明に写し出す透明感
日常のスナップや料理を撮影したときに、このレンズの透明感を感じました。
食べ物の表面や細かな質感だけでなく、湯気や周囲の光まで含めて、その場の雰囲気を写真に残せるように感じます。
もちろん、レンズだけですべてが決まるわけではありません。
光の向きや撮影する場所によっても写りは変わります。
それでも、その場の雰囲気を光を通して取り込み、うまく光が入った時の抜けの良さや透明感は、撮っていて気持ちのいいところです。

シャープさとオールドレンズらしい柔らかさの両立
被写体の細かな部分はしっかりと捉えているのに、写真全体が硬くなりすぎない。
オールドレンズというと、ふんわりした描写や独特のボケ、フレアやゴーストをイメージすることもありますが、このレンズはそれだけではありません。
シャープに写る気持ちよさがありながら、どこか親しみやすい雰囲気が残っていて、鮮明さと柔らかさのバランスを感じるレンズです。
光との相性が抜群
虹色のゴーストが線状に現れる
フレアやゴーストは、一般的にはコントラストを落としたり、意図しない光が写り込んだりする現象として扱われます。
でも、オールドレンズを使っていると、それが写真のアクセントになることもあります。
特に、虹色のゴーストが線のように写り込んだときは、いつもの景色が少し幻想的に見えます。
狙って出すのは簡単ではありませんが、思いがけない写りに出会えることも、このレンズを使う楽しさです。

ライトが暖かく、いい雰囲気になる
屋台や提灯のような暖色の光を撮ると、光がただ明るく写るだけではなく、周りのにぎわいや暖かい空気感まで感じられるような写真になることがあります。
夜のスナップは、目の前にあるものを記録するだけでも楽しいですが、光の色や背景のボケを意識すると、同じ場所でも少し違った表情が見えてきます。
そんなことまで感じられるオールドレンズ、なかなか魅力的だと思いませんか?
玉ボケが作りやすい
木漏れ日や背景にある小さな光を取り入れると、丸いボケが浮かび上がり、主題を引き立ててくれます。
背景をぼかすだけでなく、光そのものを写真の一部として取り入れるような感覚です。
被写体を見つけるだけでなく、「光の場所や向き」を探すことも、撮影の楽しみになっています。

XR Rikenon 50mm F2で撮った写真
食べ物
お焼きのの焦げの質感だけでなく、機械やその場の雰囲気まで残したい一枚です。

虹色のゴースト
思いがけず現れた虹色の光が、景色を少し幻想的に見せてくれました。

透明感のある玉ボケ
背景の光が丸く浮かび上がり、緑の柔らかな雰囲気を引き立ててくれます。

使っていて気になったところ
いつでも安定した写りになるわけではない
シャープで繊細な写りが魅力ですが、現代レンズのように、いつでも均一に整った描写を期待するレンズとは少し違うと感じています。
光の条件によっては意図せず、柔らかさが強く出たり、フレアが写真全体に広がったりすることもあります。
その独特な描写が好きなところでもありますが、被写体をくっきりと記録したいときには、少し撮り方を考える必要があります。
ただ、いつも同じように写るわけではないからこそ、思いがけない写真が撮れたときの楽しさもあります。
光の入り方によって、思ったような雰囲気にならないこともある
夜の街で灯りを撮影すると、光が暖かく、どこか懐かしい雰囲気に写るところも気に入っています。
ただ、光源の位置や周囲の明るさによって、写真の印象は大きく変わります。
思い描いていたような暖かさが出なかったり、光が単調に見えたりすることもあります。
狙った雰囲気に仕上げるには、立ち位置を変えたり、光の向きや背景とのバランスを確認したりする必要があります。
光をきれいに捉えられたときの写りが好きだからこそ、思いどおりにならないときもある。そんなところも、このレンズを使っていて感じたことです。
XR Rikenon 50mm F2はこんな人に合いそう
こんな人に合いそう
- 鮮明さと柔らかさの両方を楽しみたい
- 光や空気感を意識して写真を撮りたい
- 夜の街並みを暖かく撮りたい
- 玉ボケが好き
- オールドレンズで日常のスナップを楽しみたい
逆に、慎重に考えた方がいい人
- オートフォーカス(AF)が必須
- 動く被写体を中心に撮る
- 撮影に時間をかけたくない
- フレアやゴーストだけがメインの写真を撮りたい
まとめ
XR Rikenon 50mm F2は、和製ズミクロンという表現やレンズの見た目に惹かれて使い始めたレンズでした。
料理の湯気や食材の質感、夜の提灯が作る暖かな雰囲気、思いがけず現れる虹色のゴースト、花の背景に浮かぶ玉ボケ。
特別な被写体でなくても、光の入り方を少し意識するだけで、何気ないスナップが印象的な写真になることがあります。
シャープなのに硬すぎず、鮮明なのにどこか柔らかい。そんな描写がこのレンズを気に入っている理由です。
XR Rikenon 50mm F2は、いつもの景色を、丁寧に切り取ってくれるレンズです。

日常のちょっとしたことが、印象的な写真として残って楽しそうだね。
そうなんです。何か特別なものを撮りに行かなくても、日常がちょっとした特別になるんです。
FOX NOTE
